ふくおか食べる通信 | keizokajiwara
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Author: keizokajiwara

 社会で常識とされていること、当たり前だと思われていることはたくさんありますが、本当にそうなのか。また、いろんな人が「自分は正しい」と主張しているが、その正しさは本物なのか、誰がそれを決めるのか。多くの人が「正しい」と決めたら、それにはもう異議を挟めないのか・・・・・。(「疑う力」 著者:真山仁 文春新書)  小説「ハゲタカ」で一斉を風靡し、その後も様々な社会問題に鋭く切り込む小説を書き続けている真山仁さんにお会いする機会がありました。「正しいを疑う」は真山さんの座右の銘で、小説を書く際にも常に構想の骨格にある大切なテーマだそうです。  ここ数年、「多様性」という言葉を聞く機会が増えてきました。そもそも人間はひとりひとり違った外見を持っているように、価値観や考えといった内面的な要素も違っているので、その一つ一つを認めましょう。といった文脈で語られることが多いように感じています。  日本人は単一民族、単一国家だから多様性が少ない、と言われることが多いのですが、私はこの意見には違和感を持っています。日本人は民族こそほぼ単一ですが、北は北海道、南は沖縄まで季節や風土に大きな違いがあります。また日本人のルーツを遡っても、シベリアからオホーツク海を渡ってきた人々、中国、朝鮮を経由してやってきた人々、南方から黒潮に乗ってたどり着いた人々など、様々な背景を持った人々が集結し混血していった歴史があります。実に多様な国民なんです。  では、なぜ日本人は多様性が少ないと言われてきたのか。僕の仮説は近代化を支えた資本主義による大量生産、大量消費の世の中が日本人から多様性を一時的に奪っているのだと感じます。  戦後の1950年代、日本が復興する上で経済発展は必須でした。資源の少ない日本は原材料を輸入し、それを加工・製造し輸出する事で外貨を稼ぐ必要がありました。そのためには労働力が必要で、国民全員が少なくとも読み書き算盤ができるという一定水準の教育を受けられる仕組みを作りました。全ての国民に等しく教育を施すには、全国どこでも同水準の画一的な教育が必要でした。  その画一的な教育を受けた国民が企業で労働力となり、物を製造・販売する。人口も増え続け、作れば作るだけ売れた時代を1980年代まで経験します。その結果、国民所得は増え生活は豊かになります。「1億総中流」と言われた時代です。  画一的な教育を受け、画一的なビジネスモデルで豊かになった。実にわかりやすい画一的な幸せ実現のモデルが約40年に渡って日本人の価値観を支配した結果、多様な価値観を持つ必要がなかった。かなり荒っぽい理屈ですが、そんな感覚があります。  多様性の対義語は「画一性」です。「画一性」と「多様性」は本編でも触れた「規格」と「規格外」という構造と似ています。画一的な価値観で幸せになれた時代を経験した事で「画一性」が正しく「多様性」は正しくない。翻って「規格内」に収まるのが正しく、「規格外」は正しくない。そんな価値観が令和になった今でもまだこびりついているのかもしれません。  真山仁さんは、「多様性」とは人の数だけ正しさがあることを認めるということ、と述べています。「規格外は個性」と、当たり前に呼ばれる世の中はいつになるのでしょう。それは、我々次第なのかもしれません。...

2024年5月号は、通常とは違う特別企画です。 味は美味しいのに、見た目悪いとか、形がいびつといった理由で 「規格外」とされ、出荷されず廃棄されている果物や野菜があります。 実にその量は年間約190万トン。この量は日本国民全員が3日に1度 おにぎりを捨てていることと同じ計算になります。   このような「規格外」の果物や野菜は一般の流通に乗る前に廃棄されているので いわゆる「フードロス」にはカウントされず「隠れフードロス」として 生産者の大きな悩みのタネです。 この「規格外」の果物を農家から直接買取り、それをグラスフェッドバターや コンフィチュールに加工するなどして販売しているのが「Re.BooooN!」です。     この「Re.BooooN!」代表の山本龍太さんと、龍太さんの志に共感し協力している、 和歌山のみかん農家「山崎農園」と桃農家「辻本農園」さんを特集しました。 今回は、この3人を応援したく特別応援企画を実施中です! 購読のお申し込みは こちらからです ↓↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new  ...

 今回、ほぼ掘り出した状態のままの「合馬たけのこ」を読者の皆様へお届けしました。生産者の清永さん曰く、「この状態でお届けするのが一番うまいんです」。スーパーなどで販売されているタケノコは水煮され、さらに綺麗にカットされ、いつでも使える真空パック状態で販売されているものが多いようです。売り手の涙ぐましい努力が垣間見られます。使う側にとっても時短でき、なおかつ手軽に調理できるといったメリットがあります。  そんな中、今回の「合馬たけのこ」は、届いたらすぐに、タケノコの外皮をはぎ、切れ目を入れ、ゆでてアクを抜き、皮をむいて、ようやく調理できる状態になります。この間約2〜3時間はかかります。効率重視の世の中において、なんとも手間のかかる作業です。私が会社員時代、1分1秒を惜しんで仕事に邁進していた頃であれば、「合馬たけのこ」を届けられるのはありがた迷惑と言っても過言ではなかったでしょう。  さて、みなさんは「タイム イズ マネー」という言葉を聞いたことはありますか。18世紀の半ばにアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンが言った言葉として紹介されています。この言葉、日本では「時は金なり」と訳され、比較的ポジティブな言葉として解釈されているように感じます。時間は有限なものであり万民に平等に与えられたもの。お金同様の貴重な時間を無駄にすることなく有意義に使うべし、という怠惰を戒める言葉として広まっている印象を受けます。   僕はこの考え方が嫌いではありません。むしろ歳を重ねるごとに時間の有限性と希少性を体感しています。この時間をなんに使おうか、日々考えながら行動しています。ただ、会社員時代の僕と今の僕とでは、使った時間に対して得られるものの基準が大きく変わりました。以前は生産性や効率といった基準が第一で、今で言う「タイパ」重視でした。   翻って今は、「充足感」を得られるかどうかを大切にしています。ここでいう「充足感」とは、他者からは一見無駄に見えるかもしれないが、本人が好奇心ややりがいを感じられ没頭できること、だと考えています。  例えば、コーヒーを飲む際、ドリップバッグを使ったコーヒーであれば、飲むまでにかかる時間はほんの数分です。これを日によっては生豆から焙煎します。飲むまでには1時間はかかるでしょう。しかし、この時間は僕にとって充足感溢れる時間なのです。なぜなら、毎回新しい発見があるのです。この新しい発見こそが僕にとっては充足感を満たすとても大切な要素だと気づきました。 「合馬たけのこ」を2〜3時間かけて下処理することが充足感につながるかどうかはわかりません。ただ、初めての体験をする時、脳は最も活性化するそうです。ある読者さんがこういうことを言ってくださいました。「ふくおか食べる通信は2ヶ月に1度のプチ非日常なんです」。1年前、僕にとってタケノコをさばくのは非日常体験でした。しかし、その体験があったからこそ、タケノコの本当のおいしさを知ることができました。...

2024年3月号は、北九州市合馬、清永ファームの「合馬たけのこ」 「合馬たけのこ」は高級タケノコとして大阪や京都で珍重されています   タケノコって竹やぶに自然に生えているものをただ掘るだけだと思っていませんか?      いやいや、竹林を整備し日あたり良くしたり 肥料をまいたりするなど、美味しいタケノコが生育しやすい環境を       人の手で整備しているんです。     タケノコは土の上に頭を出しているものを掘るんだと思っていませんか? いやいや、タケノコは土の中に埋まっているものを探し当て 掘り出しているんです。 この探す技術が職人技です。   タケノコはえぐみがあるから必ずあく抜きが必要だと思っていませんか? いやいや、土の中に埋まっているタケノコはほとんどえぐみが無いので ゆでるだけで美味しいんですよ!   そんな合馬の高級たけのこを育てる清永匡孝さんのこだわり   購読のお申し込みは こちらからです ↓↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new  ...

2024年1月号は、築上町、ふく福ふぁーむの「菊芋」 「菊芋」ってご存知ですか?              菊? 芋? どっち? 菊のような花を咲かすが、収穫物が芋のよう。(形は生姜っぽいです)        ただし、普通の芋ではないんです。 血圧の上昇を抑える効果、腸を整える整腸効果、ダイエット効果が 期待できるスーパーフードなんです。   ここ数年で、俄然脚光を浴び出した菊芋。 ふく福ふぁーむでは、除草剤や農薬を使わず、化成肥料も使わず、栽培しています。 スーパーフードである所以は効能だけではありません。 食材としても万能です。 煮ても、炒めても、焼いても使える万能食材です。   今回は、菊芋に加え、ご飯がすすむ「菊芋のふりかけ」も一緒にお届けします。 購読のお申し込みは こちらからです ↓↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new  ...

以前から、ずっとやりたいと思っていた「生産者に会えるBBQ」を福岡市南区の ABURAYAMA FUKUOKA(旧油山牧場)の森のBBQサイトで開催しました!! 当日は、嘉麻市 赤崎牧場の赤崎さんが、赤崎牛の赤身のかたまり肉5キロを持ち込み それをじっくり炭火で焼いてくれました!! 想像はしていましたが、赤崎牛のかたまりをドカッとグリルに置いた時の 「おおおおおおお」というどよめき スマホのシャッター音が鳴り止みませんでした。 さらに、久留米市 南筑ファームの幻の地鶏、久留米さざなみ鶏の炭火焼を 生産者の古賀さんが振る舞ってくれるという贅沢。 久留米さざなみ鶏は一般には流通していないため参加者は大喜びでした!   野菜とお米は 早良区で有機無農薬で頑張っているゆうきひろきさんが 持ち込み、自身でカットしてくれました!!           参加した読者さんからは 「これぞ、食べる通信を購読している醍醐味!!」 と、生産者のリアルな話を聞きながら、お肉やお野菜に舌鼓を打っていました!!    ...

2023年11月号は、糸島市、北伊醤油の「天然醸造醤油」 みなさんの食卓にある「醤油」何作りかご存知ですか?              知らないですよね〜 醤油は醤油でしょ?(そんな声が聞こえてきそう)                はい、日本で流通しているほとんどが普通の醤油です。(普通が気になる方は是非とも購読お申し込みを〜 そんな普通の醤油の中で、実に流通量の1%程度しか作られていない醤油があります。 それが「天然醸造醤油」   実は100年くらい前までは、日本の醤油のほとんどが「天然醸造醤油」 それが今では、たったの1% 1%の醤油がどうやって作られているか気になりませんか?            今月号は醤油にチャレンジ。 皆さんが日常使っている醤油と比べてみてください。   購読のお申し込みは こちらからです ↓↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new  ...

2023年7月号は、これまで5年余りに渡って特集した生産者さんのバックナンバーからお好きなものが選べる「バックナンバー祭り ”真夏”編」を開催します。 この企画は、多くの既存読者さんにも好評なだけでなく新規購読いただく方からも「過去の素敵な生産者さんを知る事ができてラッキーです」と大好評です!! 選べるバックナンバーは1o組です。 一例を挙げると、 「赤崎牛」:嘉麻市 赤崎和徳さんが育てたオリジナルのブランド牛です。赤身の旨さが際立ちます。 「完熟マンゴー」:久留米市の倉重啓子さんが育てた樹齢10年以上の樹に実る完熟マンゴー。宮崎の太陽のマンゴーにも引けをとりません。 「イチジク とよみつひめ」:久留米市 井上正隆さんが育てる無農薬のイチジク、とよみつひめ。とよみつひめは福岡県だけでした栽培されない品種で皮ごと食べられるのが特徴です。 「久留米さざなみどり」:久留米市 古賀宣彦さんが育てる幻の地鶏『久留米さざなみどり』の焼肉セットです。一般のブロイラーでは味わえない濃厚な味と脂の旨さが際立ちます。   それ以外にも福岡のこだわり生産者の逸品が顔を揃えています。(セレクトするのに迷う読者さん多数です)   お申し込み期限は7月7日(金)23時59分です こちらからです ↓↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new  ...

2023年5月号は、これまで5年余りに渡って特集した生産者さんのバックナンバーからお好きなものが選べる「バックナンバー祭り ”初夏”編」を開催します。 選べるバックナンバーは1o組です。 一例を挙げると、「赤崎牛」:嘉麻市 赤崎和徳さんが育てたオリジナルのブランド牛です。赤身の旨さが際立ちます。 「博多うまきび」:みやま市 田中稔久さんが育てた糖度20度を超えるトウモロコシ。特殊な包装で届けるので遠方でもナマで食べられます。 「またいちの塩とプリン」:糸島市 平川秀一さんが玄界灘の海水から作る天然塩とその塩をかけて食べるプリン。塩とプリンのマリアージュがやばい。 それ以外にも福岡のこだわり生産者の逸品が顔を揃えています。(セレクトするのに迷う読者さん多数です)   このチャンスを逃したく無い方はこちらからお申し込みください ↓↓ https://secure.taberu.me/subscribe/fukuoka/new    ...

『才能ある人』って言われて誰を想像しますか。 私は野球をやっていた事もあり大谷翔平やイチローという名前が出てきます。 皆さんにおかれても、おそらく分野の違いこそあれ同様に偉人の名前が思い浮かぶのではないでしょうか。 いわゆる、一般の人が持っていない『天賦の才』を持っている人のイメージです。 つまり、一般人の我々にとって才能という言葉はどこか無縁感を感じる言葉だと言えます。 ところが、才能とは『負荷なくついついやってしまう事、もしくは、時間を忘れ没頭できる事』と定義されたらどうでしょうか。 「それだったら自分にもあるかも」と思えませんか。少なくとも私は思えました。 一般的には“強み”とか“得意”と言われている事に似ているかもしれません。 才能をその様に定義すると、ではどの様にすれば発揮できるのか?という問いが立ちますよね。 それを一緒に考えていくポッドキャストが「みんなの才能研究所:みんラボ」です。 才能博士のたかちん、コテンラジオの深井さん、YOUTURN代表のヨッシーの3人が 才能について深く語っている番組で、最近人気急上昇中です。 そんな、番組にゲスト出演してしまいました! こんな普通のおじさんが出演して大丈夫なのか? そこは、3人の素晴らしい言語化能力でカバーしていただきました。 こんな普通のおじさんでも才能を開花できそうな気がしてきました! 前編・後編と2回に渡ってお届けします https://open.spotify.com/episode/0t9jDfTPgJIDAI5z8YMLC4?si=o9YqPhnXQ7SlA0BNVm6S4w&fbclid=IwAR1LXvyzOGekvyZLcQ6fx2buGiwaAS-BHVa1h5Xq9up-j3uPy5GYxZe9PjM&nd=1   https://open.spotify.com/episode/4xuVFvAw1SnW2ThH5FGqtW?si=hZo7Xe33ROWvzXRPOInWBg&fbclid=IwAR0JmadRoNuJJdK6BUL7p0Y4EoNRB7hNGuphvWw3JjqLIot1RNPx-SFGI-Q&nd=1  ...