ふくおか食べる通信 | 0034:2020年の失望と光明
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0034:2020年の失望と光明

0034:2020年の失望と光明

久しぶりのブログ更新です。(約5ヶ月ぶり)

今、vol.20となる2021年1月号を執筆中です。

年内に書き上げたいなと思いつつも、今年はどこにも行かない年末年始。

まぁ年明けでもいいか、なんて、ゆったりやってます。(ブログ書いてるくらいですから 笑)

さて、皆さんにとってはどんな一年でしたか?

”コロナの年”と言っても過言ではないですよね。

もちろん、僕にとってもコロナ禍での思考変容、行動変容の影響は小さくありませんでした。

特に、人と会う事でエネルギーを充填している私にとって、

人に会えないと言うのはなかなか辛い経験でした。(またここ数週間はそういう状態続きそうですが)

 

ただ、実は僕にとっての今年最大の関心事は異常気象でした。

夏場のバケツの水をひっくり返したような集中豪雨、7月の長雨と日照不足、そして秋の超大型台風。

僕が福岡に戻ってきてから(実はそれ以前から)毎年起きています。

これは日本の一地方での出来事ではありません。

日本だけで起きている事でもありません。全世界で大きな被害をもたらしています。

明らかに地球温暖化による影響と科学も認めています。

 

コロナは人類の叡智によって、いずれ克服されるでしょう。

また、市井の我々一人一人にもやれる事が数多くあります。

ところが、地球温暖化による異常気象は今のままではなすすべがありません。

僕たちにできる事も、備えて、祈るだけです。

これだけ科学技術が発達した現在でも祈るしかないんです。

この無力感、やるせなさ、

コロナでの外出制限、接触制限も加わり、年の後半はやや軽いうつ状態でした。

ところが

光明が見えました。

菅総理は2050年までのCO2排出ゼロを宣言しました。

アメリカのバイデン大統領も、脱炭素へのエネルギー変換に舵を切るようです。

2018年にスウェーデンのグレタ・トゥンベリさんが世界中に呼びかけて2年。

ようやく、世界全体で脱炭素、地球温暖化回避への動きに足並みが揃いそうです。

もちろん、課題はこれからです。

場合によっては、前倒しでCO2の削減が必要かもしれません。

というか、そうすべきと私は思っています。

そして、僕たち一人一人。

世界的な脱炭素への動きの中で、僕たち一人一人ができる事は何でしょうか?

政治家や活動家に任せるだけ良いのでしょうか?

いいえ

コロナの時以上に僕たち一人一人の思考変容、行動変容が求められるのだと思います。

 

僕たちは、地球の上で生きています。

地球の上で、食べ物を生産し、社会生活を営み、経済活動を営んでいます。

地球に住めなくなったら、社会でいくら成功しても、経済でいくら豊になっても意味がありません。

 

農業や水産業は地球環境と密接につながっています。

農家さんや、漁師さんは、肌で地球環境の変化を感じ取っています。

ある高齢の農家さんが、僕の問いに答えてくれました。

「息子さんやお孫さんに何を残したいですか?」

「自然ですね。自然さえあれば食べものは作れますから」

 

来年、脱炭素に向け、僕達ができる事を実践する。

そう心に決めました。

 

みなさんはどう動きますか?

 

皆さんにとっても、2021年が心豊な、心穏やかな一年となりますように